トップメッセージ
平素は福岡リート投資法人に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
第11回投資主総会において本投資法人の執行役員に選任されました小原 千尚です。
我々福岡リート投資法人の基本理念である「Act Local , Think Global」をもとにOur Missionである投資主の最善の利益を目指して参ります。
本投資法人は、福岡・九州地域を中心とする優良不動産を不動産投資信託に組み込むことにより国内外の優良投資家の資金を集め、地域の活性化や魅力あふれる街づくりに貢献するという、日本で最初の「地域特化型リート」としてスタートしました。2005年6月の上場以来、投資主の皆様、スポンサー各社等のご支援によって順調に成長し、安定した業績をあげております。
今年で上場20年目となる本投資法人は総合型リートとして、商業施設のほか、オフィスビル、物流施設、住居、ホテルなど35物件を保有・運営していますが、保有する35物件は、いずれも高い稼働率を維持しております。2005年の上場時に735億円だった資産規模は、2,209億円(取得価格ベース)となり、3倍以上に拡大しました。
外部成長については、ポートフォリオによるリスク分散を図りつつ、更なる資産規模拡大に向け資産取得を進め、「博多FDビジネスセンター」(オフィスビル、取得価格141億円)を2023年9月1日に取得しました。
内部成長については、商業施設の売上増加、住居を中心にテナント入替及び契約更新に伴う賃料増額が実施できています。ホテルにおいても宿泊単価上昇に伴う売り上げ歩合賃料増加が期待され、物流施設では、今後の契約更改の際に賃料増額を実現していく方針です。
本投資法人の重要な施策の一つである「サステナビリティへの取り組み」では、E(環境)である「建築性能・環境性能の維持向上」に努め、全ポートフォリオにおけるグリーンビル認証取得率は2030年目標85%以上に対し84.6%となりました。外部評価としてGRESBリアルエステイト評価4スター及びグリーンスターを取得しています。S(社会)は、「魅力ある職場の実現」、「地域社会への貢献」をテーマに、オフィス環境改善、健康管理等による業務の安定化、エンゲージメント向上、博多まちづくり推進協議会等への積極関与、災害地域への寄附等を行っています。G(ガバナンス)は、コンプライアンスの遵守徹底と適切なリスクマネジメントの実現のために、内部通報制度の整備、内部監査への取り組みをはじめとした社内体制の整備・運用を行っています。今後も積極的にサステナビリティに配慮した活動に取り組んで参ります。
本投資法人は、「地域特化型リート」として、九州経済界をリードする有力スポンサー企業のご支援・ご協力を仰ぎながら、市場の変化に迅速に対応しつつ、堅実な資産の運用を行います。また、基本理念である「Act Local , Think Global」をもとに、中長期的に安定した収益を確保し、将来にわたり1口当たり分配金の安定的な維持・増加に努めます。
今後とも変わらぬご支援とご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
2024年5月29日